マルに見紛う多角形

発達障害(ADHD、ASD)当事者が、勉強しながらキャリアとか考えてみます。

[雑記]休職期間中に刺激を受けた言葉など

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こんにちは。

実家帰省期間も残すところあと僅か。自宅に戻れば、職業評価面談、復職面談、服薬相談と、社会復帰に向けた日々に身を置くことになります。

今日は、休職期間中に刺激を受けたことばや、その結果を受けて考えたことを記したいと思います。


映画監督、新海誠氏×作家、川上未映子氏の対談より

「(人が死ぬことの怖さについて作文を書いた川上氏に対し)小学校の先生から、『それは先生にも分からん。分からんけども、それを考え続けていくことはええことやと思う、ええ作文やったな』って言われて、あぁ、私、これ考えてていいんだって、ようやく認められたような感じで。ようやく私が私で居られることを認められたというか」



「(初めての自主制作映画の上映日、自分の映画を見るために列を作った人びとを見た新海氏)今までマイナスだったものがようやくゼロになったんですよ。水面からようやく顔を出せたという感覚で。」



この言葉を受けて、僕はまだ、新海誠氏の言うところの「水面下」でもがいているのかなぁ、と思いました。 発達障害というマイナスをまだゼロに出来ていないし、川上氏のいうような、「自分が自分で居ていい」という感覚もまだないなぁ、と。

なにか自分の出来ること、自分のいいところを自分で認められたら変わるんでしょうけど、現状はまだまだ難しいですね。


休職期間中の母親との電話の中で


要点のみ書き出します。


①スモールステップ、今自分が少し頑張って出来ることを何回も何回も乗り越えて、着実に出来ることを積み上げていく。それで自信がついて行く。


②先ばかり見ない。今出来ることを一生懸命やる。



当たり前のことなんですが、僕にとってはこれが本当に苦手なんですよね。
目標とか、壮大な未来を欲してしまうというか、今出来ることが、苦手なことなのか、していないだけなのか、その判断すら難しいというか…。
一歩一歩、歩みを進めていくために、少しずつ少しずつ考え方を変えていきたいです。



映画「ヒミズ」より

「一度人生にケチがついた人は、価値観を変えてでも生きていかなければならないんだよ! 」



「住田くん(主人公)は自分で決めたルールで雁字搦めなんだよ。」



これは、どちらも二階堂ふみ演じるヒロインのセリフです。
自分の価値観の中でしか生きられず、極端な行動に走った主人公に対して、全力で叫んだものです。

これは物凄く響きました。
でも、価値観を変えるのって本当に大変ですよね。それも、成人してから、「ちょっとだけ普通の人とは違うよ」と言われても、今まで「普通の」文脈の中で生きてきたのに…、と思ってしまいます。
その価値観自体に縛られて雁字搦めなのも分かっては居るんですけどね。
これも、かなり長い目で縄を解いていかないといけないなと思います。



発達障害との向き合い


休職期間中、いろいろと考えました。

ひとつは、

発達障害だから不幸なのではなく、発達障害の特性を長所と捉えられず、また、発達障害だからと自分の短所を正当化するために発達障害は『障害』となる」ということ。


もうひとつは、

発達障害である自分が経験則から得られる体験知識は定型発達者の方の75%くらい。だいたい未成年〜成人したてであることを理解しながら、120%以上の体験と学びを繰り返し、極力早く実年齢と精神年齢の一致を目指すことが必要である」ということです。


どちらも、本当に本当に先が長いというか、今の僕にとっては気が遠くなるような話ですが、あまり焦らず、あまり自分を責めず、少しずつ水面の近くを目指して足掻いていけたら、いつか水面から顔を出せたらいいな、と思います。



本日はこれで終わりです。最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。